「患者さんにとってクリニックが役に立つ働き方」について考えること

最近「患者さんにとってクリニックが役に立つ働き方」について考えることが多くなっています。
医療行政上は、高度医療を担当する病院のベッド数削減がすでに決まっています。
また病院勤務の専門医を少なくして、診療所の医師は全てかかりつけ医とする方向に動いています。
しかしながら、患者さんの専門医(医療)志向はますます強くなっています。

糖尿病患者さんの状況や希望と医療費や医療スタッフ、医療施設の事情を考えたとき、
もはや理想だけを語ることは許されない現状があります。
また医療行政の方向性と患者さんの希望との違いを考えると、私たちのような専門クリニックは矛盾の中で働くことになります。  
今後の方向性を考えるため、昨年は英国から糖尿病専門医2人と糖尿病専門看護師の指導者を招聘し、
2日間にわたって講演と話し合いの時間を持ちました。
さらに今年の英国研修では、糖尿病センターだけでなく一般医や施設も訪問して、色々な立場の人たちと話し合う時間を持つ予定です。
英国のシステムは厚労省が参考や目標にしているものです。
患者さんの満足度が高い英国の医療や福祉の中における糖尿病センターの働き方を参考にして、私たちの役割を考えたいと思います。
超強行軍の研修ですが、彼らが解決できたこと、残されている問題をきちんと見て、日本に合った方向性を見出したいと思っています。

院長 冨岡幸生

2017年04月10日