稲刈り


「山の日」で3連休になった週末、実家に稲刈りを兼ねて里帰りしました。数十年ぶりの稲刈りで張り切っていたものの慣れない農作業に四苦八苦しました。稲刈りには父母、弟と甥っ子、主人と次男、親戚の叔母、私の総勢8人集まりましたが、戦力になったのは(*_*;。次男と甥っ子は田んぼの中で虫(カマキリ、カエル、トカゲ、カニ、トンボ)を見つけて大はしゃぎして、少しだけ稲刈りを体験しました。あとは日陰で水分補給と母の話し相手になっていました。私の実家では、刈り取った稲の束を木で組んだ棒にかけて乾かし、その後、脱穀する方法を昔ながらに続けています。(そうすると、お米が甘くなるそうです。)この稲の束をかけていくのが私たちの仕事でしたが、単純作業なのに重労働でした。
稲刈り二日目の朝には、起きようとすると全身が重く体が動きませんでした。次男は甥っ子が昨日帰ってしまったので遊び相手もいなく、渋々と田んぼへ行ってはみたものの、昨日にもまして日陰で休憩タイムが続きました。孫に寄っていくかのように父母も休憩時間が長くなっていきました。手伝いの叔母も欠席で主人と私で慣れない作業を無言のまま黙々とこなし続けました。
午後からは、猫の手くらいの手伝いだった次男が家で高校野球のTV観戦をする事になりました。父母、主人と私の4人で先祖のお墓の下にある田んぼの稲刈りを始めました。お墓を見上げながら、「きっと曾祖母、祖父母、は私たちの稲刈りの様子を見ながら笑っているだろうな。」と思いながら、家族で一緒に過ごした子供の頃を懐かしく思い出しました。稲刈りが終わったのは夕方遅くでした。留守番をした次男と、海水を利用してつくられたプールに行きました。このプールが疲れた体にはとても気持ち良く、窓からは太平洋が一望できました。中庭ではカツオの藁焼きをしていました。お腹を空かせて家に帰ると、父母は孫のために刺身、魚のすり身の天ぷら、畑で採れたばかりの夏野菜を料理して待ってくれていました。「いつも、お父さんと二人でご飯も静かやけど、みんなと一緒に食べるとおいしいね。また、来年も稲刈りを手伝い来てね。」と楽しそうに母が言いました。
稲刈りで体は疲れたものの、心地よい休日を過ごすことが出来ました。             9月スタッフJ.


2017年08月31日